冬の御馳走は寒ブリで決まり
寒い冬が来ると楽しみなのが、寒ブリです。
寒ブリの漁は11月から2月頃までで、特に富山湾では冷たい荒波にもまれた身が引き締まって脂がのつた体長1メートルもある寒ブリが獲れます。
このようなプリは、刺身で食べると脂が甘く感じ魚好きにはたまりません。
冬には一度は食べたい刺身です。
素材が良いので何も手を加えない刺身が一番という人もいますが、最近ではさっと出汁や豆乳にくぐらせたブリしゃぶも人気です。
ブリは刺身だけでなく、塩焼きや照り焼きなど和食には欠かすことができない魚です。
捨てるところもあまりなく料理ができ、特にあらを使ったブリ大根は絶品です。
日本人ならば嫌いという人は少ないはずです。
寒ブリを美味しく食べる為には下処理が大切
しかし、美味しい寒ブリも下処理を怠ると魚臭さが残り残念な料理になってしまいます。
せっかくの寒ブリですので、美味しく堪能したいものです。
ブリ大根は特に気を付けて下処理をする事が大切です。
煮付ける前に塩を軽く振ります。
10分程度おいてから、ざるに置き熱湯をかけるか、さっと熱湯にくぐらせます。
後はすぐに流水で残ったウロコや血合いを洗い流します。
こうする事で臭みや余分な脂を取り除く事ができ、上品な味付けができます。
綺麗に洗い流した後はキッチンペーパーなどで水気をとればよいです。
多くの魚は塩焼きにする場合は、焼く直前に塩を振りかけますが、ブリは違います。
それは、他の魚よりも脂が多い為、塩のまわりが遅く塩が馴染まないのです。
その為、背身は焼く1時間前に、脂の多い腹身は1時間半前に塩を振ると味が馴染みに美味しくいただけます。
照り焼きは焼きながら醤油、みりん、酒、砂糖で作ったタレをかけるのですが、脂が多い為タレがからみにくいという事があります。
焼く前に酒で薄めたタレに30分ほど漬けると良いです。
この時に注意したいのが、塩分が多いと水分が抜けて身が固くなる事です。
焼く時には焦げやすいので火力の調節は弱めが良いです。
使用するフライパンはテフロン加工をしているものの方が焦げにくくて家庭向きです。
定番料理以外にも色々と楽しめる
この他にもブリは色々な料理があります。
例えば、いつものプリ大根に豆板醤を加えるとピリ辛の一味違うブリ大根に仕上がります。
また、刺身で食べるのでなくカルパッチョ風にするのも良いです。
大根やブロッコリーなどの冬野菜やカイワレやレタス、トマトなどと一緒にドレッシングであえるだけで、和食から洋食にアレンジができます。
冬は寒くて辛い季節ですが、美味しいブリ料理が味わえるのもこの寒さと思えば辛く感じないものです。